工法の比較

LLH外断熱通気層システム(乾式通気層工法)

コンクリート躯体にアンカーボルトを打設して、機械的に断熱材を固定する工法。軽量鉄骨や胴縁で下地を組むため、レンガタイルや石板の外装材も施工することが可能なため、外装材の選択幅が広い。また、通気層持つ仕様のため、通気性・透湿性がよく結露対策としての効果が最も高い。部材原価がかかるため、イニシャルコストは高いが、メンテナンスコストは安くなる場合が多い。

湿式密着工法

コンクリート躯体に断熱材を接着させる工法。断熱材にグラスファイバー製メッシュを貼り、透湿性塗装材を鏝塗りしていく。通気層がないため、断熱材、外壁材には透湿性を持つ素材が必要となる。外装材のメンテナンスを7年に一度程度は必要なため、継続的にメンテナンスコストはかかるが、イニシャルコストは比較的安い。

LLH 外断熱通気層システム(乾式通気層工法) 湿式密着工法
工法の特徴 ・外装材の選択幅が広い

・通気層により、湿気・雨水の排出が容易
・EPS接着工法
仕上げ材料 ・タイル、石、アルミパネル、ガルバリウム、木材など多種多様 ・アクリル系塗り壁仕上げ
重量 ・仕上げ材により異なる(10kg/㎡~50kg/㎡) ・約8kg/㎡
断熱材 ・グラスウール保湿板(撥水ボード)

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マグボード(マグ・イソベール株式会社)

熱伝導率 0.046W/m・K
・ビーズ法発泡ポリエスチレン(EPS)

熱伝導率 0.038W/m・K
・A種フェノールフォーム保湿版1種2号

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フェノバボード(積水化学工業株式会社)

熱伝導率 0.019W/m・K
支持方法 ・アンカー、LLH支持金物

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LLH支持金物(特許登録番号:5412356)
・透湿接着モルタルによる接着工法
厚み ・86mm~185mm(断熱材30mm~125mm)

断熱材:グラスウール50mm~125mm

フェノバボード30mm~60mm

胴縁:30mm

通気層:10~60mm

外装材:16mm~30mm
・50mm~130mm(断熱材40 mm~120mm)
通気・透湿性 ・通気層を持つ仕様のため、通気・透湿性は非常に高い。 ・透湿性の素材を使用しているため、内部水蒸気は放出する。
耐久性 ・外装材の種類を自由に選べるため、高い耐久性を実現できる。

耐風圧設計対応が可能。
・通常の吹き付け材に比べ耐久性は高い。
防水性能 ・外装材と躯体との間の通気層が減圧空間を構成するため、止水信頼性は高い。

・サッシ上部のフラッシングと裏面排水を考慮することで問題は少ない。
・グラスファイバーメッシュを伏せ込んでいるため、仕上げ層にひび割れが生じず防水維持できる。
施工 ・左官工事を必要としないため、仕上げに個人差が出にくい。

・施工技術を身につけやすい。

・躯体の不陸に対する調整が可能。
・仕上げに個人差が出やすい。

・左官工事を取り扱っていれば施工可能。

・凹凸に対応しやすい。
トータルコスト ・部材原価がかかるため、イニシャルコストは高いが、メンテナンスコストは安くなる場合が多い。外装材によってはメンテナンスフリーになる場合もある。
・乾式タイルを外装材に選択した場合、10年ごとの打診検査が不要となる。
・イニシャルコストは比較的安い。
・メンテナンスコストは継続的にかかる。
総合評価 ・タイルや石などの重い外装材を選択する場合は乾式工法になる。

高い通気効果のため、結露防止効果も最も高い。

また、左官工事を必要としないため、仕上げにバラツキが出にくい。
・外装材までが製品になるため、指定のもの以外は選択が不可能。

イニシャルコストを最優先する場合は強みとなる。

メーカーも多いため、選択肢も多いがその分仕上げにバラツキも多い。