外断熱と火災について

6月14日午前1時ごろ、ロンドン(英)に立つ高層マンション「グレンフェルタワー」で大規模火災が発生しました。まずは、亡くなられた方には哀悼の意を申し上げますと同時に、被害にあわれた住民の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
2015年にグレンフェルタワーは大規模修繕工事を行っており、使用された外断熱の断熱材については火災事故調査結果を待つ必要があるが、火が短時間で建物全体に広がったのは、可燃性の断熱材であるポリエチレンフォームで覆われていた可能性が指摘されています*1。
また、6月20日東京・江東区の解体中の倉庫で大規模な火災がありました。鉄骨をバーナーで切断した際に出た火花が壁のウレタン製断熱材に飛んで燃え広がったと見られ、火災事故原因の調査が進められています。
ツヅキのLLH外断熱通気層システムでは、断熱材としてグラスウールかフェノールフォームを使用しています。グラスウール断熱材は、マグ・イゾベール(株)の不燃材料の認定を受けた撥水ボードを使用しています。フェノールフォーム断熱材は、旭化成建材(株)のネオマフォーム及び積水化学工業(株)のフェノバボードを使用しており、有機系断熱材では最も燃えにくい材料で、火炎に接すると表面に炭化層が形成されるため、火災時にも燃え広がりにくい特性を持っています。
弊社LLH外断熱通気層システムでは、上記以外の断熱材は使用不可としています。

*1:NHK NEWS WEBより引用

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